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2026/06/16 13:46 |
大分遅れたけれど。
ムウ・ラ・フラガ、お誕生日おめでとうー!!

別館にて何やらやらかしておりますが。

もう、この際一緒でもいいかと思いつつある響であります。

先達もいるしな・・・。



てなわけで。



今日はムウさん生誕を祝したSSです。

例によって、リリアンSEED。

BLは含んでおりませんが、女体化ありのGSEEDパラレルなので。

苦手な方は回避願います。



単に、HTMLにする気力がないだけというのはここだk(撃滅)






     ― ささやかなもの ―







「それにしても、大量ね」



テーブルの上に山積みにされたプレゼントの山を見て、キラが呟く。

うんざりとでも言いたげな口ぶり。

それに続いて、隣から溜息が発せられ、ムウは視線をそちらに動かした。

ムウの右隣。

眉間に皺を寄せながら、紅茶を飲んでいる少女。

彼女のそういう顔はよく見るが、強張ってしまわないのかと時々思う。

以前その疑問を口にしたら、物凄く嫌そうに顔を顰められた。

そういう表情も嫌いではないけれど。

笑えばいいのになといつも思う。

その方が可愛いのに、とか。



「持って帰るつもりなのか」



ムウの思考があらぬ方向に向かっていると、今度はカガリが口を開いた。

口調からして、大体予想はついていそうなのに。

わざわざ聞くというのは、何でだろう。



「勿論。まさか、皆に配るわけにもいかないし。

 ゴミ箱に突っ込んで帰るわけにもいかないでしょ」

「当然です」



冷たい声が、淡々とした口調で言葉を紡ぐ。

ティーカップの底がソーサにぶつかって、硬質な音を発生させた。

ムウのすぐ側から聞こえてきたそれらに、ムウは肩をすくめる。

なんだか、不穏な空気だ。

ちらと視線をめぐらせば、室内の面々はムウの右隣に注意を傾けているようだった。

そこにいるのは、理知的な眼差しと涼しげな容貌の主。

名を、ナタル・バジルールという。

別称は、黄薔薇のつぼみ。

遠慮なしに彼女に接する人間は、ムウの姉だった人やその親友が卒業した今、最早ムウ一人であるといっても良い。

気難しいところのある彼女のことを理解しているから、周囲は誰も踏み込まないのだ。

それは遠ざけているというものではなく、それが必要であるからというだけのこと。

先代の薔薇さま方は、だから特殊な部類の人たちなのだ。

そして、今やただ一人となった、特殊な部類の人間であるところのムウは。

何も言わず、ただ彼女の横顔を見ているだけだった。

美しい曲線を描く頬や。

濃い陰を落とす、長くて細い睫毛だとか。

紅をさしているかのように鮮やかな、薄い唇を。

まじまじと観察しているのであった。



「ちょっと、黄薔薇さま。

 あなた、話を聞いていて?」

「何、紅薔薇さま」

「こいつはなーんにも聞いてないぞ、キラ。

 自分の妹が美人だからって、見惚れているような人間だからな」



カガリの言葉に、ナタルがムウの方を向いた。

目を見開いて、頬を赤くして。

思わずにっこりと微笑むと、あからさまに顔を背けられた。

そんなに可愛い反応をされると、構いたくなってしまうのだけれど。



「ナタルに見惚れていたの?」

「ばれたか」

「なんだ、本当にそうだったのか」

「妹は可愛いものって、相場が決まってるじゃない。

 紅薔薇さまだって、しょっちゅう妹を構っていらっしゃる。

 白薔薇さまのところは、妹の方が積極的みたいだけれど」



紅と白の薔薇さまとそのつぼみたちが、揃って顔を赤くした。

なるほど。

心当たりはあるわけだ。

可笑しくて、笑いがこみ上げてくる。

抑えきれなくて、くくっと引き攣ったような声が漏れた。

睨まれるけれど気にしない。

そういう風にはできていないから。



「まぁ、それはともかく。

 貰うにしても、限度があるんじゃないかしらね。

 誰彼構わず貰ったりして」

「くれるって言うから貰っただけよ。

 彼女たちは私からの見返りを期待しているわけじゃないからね。

 渡して、そこで完結」

「そうかも知れないがな」

「そういうお二方だって、バースデーには随分と頂き物をしたようだけれど」

「量が違う」

「一つでも貰ったら、後は同じよ」



不毛な会話だな、とムウは思った。

今更、一人一人に返却して回るわけにもいかない。

第一全員の顔と名前を把握しているわけではないし。

二人も、そうしろと言いたいわけじゃないと思う。

ムウがプレゼントを貰ったことを、咎めたいわけでもないだろう。

では、何故?

そんなことをいちいち聞かずとも、何となくは気づいていた。

原因はムウの隣でただならぬ空気を漂わせている人。



「ま、ご心配なく。

 あとの始末はきちんとやるから」

「そう?それじゃ、今日はこの辺でお開きにしましょうか」

「異議なし。じゃぁ、あとのことは黄薔薇さまに任せて。

 ミリィ、フレイ、出るぞ」

「イザークとニコルも、帰りましょう」



戸惑う妹たちを押し出して、キラとカガリが部屋を出て行く。

テーブルの上のカップはそのまま。

「ごきげんよう」と慌しく挨拶を交わした後、ビスケット扉が閉められた。

残されたのは、黄薔薇の二人だけ。



「ナタル」



しんと静まり返った部屋の中に、妙にムウの声が響いた。

ナタルはびくりと肩を震わせる。

その肩に、そっと手を置いて。

立ち上がり、ムウは後ろを向いた。

椅子が音を立て、そしてまた静寂が訪れる。



「言いたいことがあるのなら、ちゃんと言って。

 どうも、私はキラやカガリとは違って、気配りに欠けるところがあるみたいだから」



自覚がないから厄介なのだろう。

そう思うけれど、気がついた時には、いつもことが済んでしまった後なのだ。

諦めているつもりはないけれど。

いつになったら直るのか、見当がつかないのは確かだ。



「申し訳ありません、お姉さま」



黙っていたら、ぽつりとナタルが呟いた。

ムウは首をかしげ、俯いているナタルを横目で見る。



「それが、ナタルの言いたいこと?」

「いいえ。そうではなくて。

 なんだか、色々と気を使わせてしまったようですので」

「私じゃなくて、あの二人にね。

 でも心配要らないから。

 ちゃんと伝わってると思うし」



あの二人のことなら、心配要らないと思う。

明日になって「ありがとう」などと言おうものならば、具合でも悪いのかとおかしな心配をされるか。

「何のこと?」と首を傾げられるに違いない。



「で?ナタルさんの不機嫌の原因は、私?

 それとも、このプレゼント?」

「どちらもです。いえ、しかし、直接的な因果関係があるわけでは」



どちらもか。

ナタルの肩から手を離して、前を向く。

テーブルの上には、依然としてムウ宛のプレゼントが鎮座していた。



「今日は、お姉さまの誕生日です」

「そうだね」

「だから・・・・・。だから、プレゼントを・・・・・」

「えっ」



驚いて、視線をナタルに向ければ。

ナタルはさらに俯いていて、耳を真っ赤に染め上げていた。

たぶん顔も赤いはずだが、ムウからはそれは見えない。



「渡したいのに、渡せなくて。

 私はお姉さまの妹なのに」

「そっか」

「重ね重ね、申し訳ありません」

「馬鹿ね、ナタルは。

 おめでとうって言ってくれればいいのに」



ムウの、一番欲しいもの。

ナタルから贈られて嬉しいもの。

それはたった一つで、その他のものは全部それに付随するものでしかない。

貰えば勿論嬉しいに違いないけれど。

ナタルが微笑んで、寿いでくれればそれだけで。

それだけで、胸が満ちていくように思えた。

顔を上げたナタルが、ムウを見る。

視線が合って、ほんの少し口元を緩めて。



「お誕生日、おめでとうございます」

「ん、ありがとう」











誕生日、おめでとう。

あなたと出逢えた偶然に感謝の口づけを。













あとがき



フラガの兄さん。お誕生日おめでとう。

今回も大遅刻決定で、しかもリリアンSEEDでお届けの、誕生日記念SS。

基本的な情報が抜け落ちているざる頭ですので。

その辺はご容赦を願いたく存じますです・・・・・(平伏)





ショパンを聞きながら書くこととなったこのSS。

そのせいか、ほんのり切なく甘めです。

リリアンじゃなくて、普通に祝えよというツッコミが彼方から聞こえるような気もしますが。

その辺は全力全速をもって回避ということで。

一つ、よろしく。

しかしながら。

リリアンは、楽しい。いつもながら、すごくいい。

最近こちらには手を出してませんでしたが。

ぼちぼち、別館にも手を加えていきたいなと思ったり思わなかったり(どっちだ)





何はともあれ。

フラガさん、お誕生日おめでとう!

祝うことに意義があるんだ。きっとそうだ。




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2004/12/16 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | SS
マツケンサンバ
何を思ったか。

つい、踊ってしまいました。



オ~レ~ オ~レ~♪  マツケンサンバ~♪



出来心です。

幼馴染のTちゃんが作った、飾りを持って。

三回くらい踊りました。

インストラクター付きで(笑)





何やってるんでしょうね・・・(溜息)





てなわけで。

響家の二号が社交ダンスを始めて。

その忘年会兼早めのクリスマス会に参加してまいりました。

なーんにも踊れないくせに(笑)

靴もないし、ステップも踏めない状態で。

でも、楽しかったです♪

好みのおぢさまがいらしたからというのはここだけn(瞬殺)



冗談はさておき(冗談なの?というツッコミは聞こえなーい)

生まれて始めて、ダンスパーティなるものに参加したのです。

普段はとてもそうは見えない、紳士淑女の皆さま方の晴れ姿を見て。

ちょっとひいていたのはここだけの秘密です(笑)





マツケンサンバは、その中の余興でして。

夏に、バーベキューをして。

その時に河に飛び込んだ阿呆の集まりなものですから。

臆面もなく、皆で踊ったのでありました。

踊る阿呆に見る阿呆・・・。

ああ。あの集まりには、見てるだけの阿呆なんて奥ゆかしい人はいないか・・・(遠い目)

2004/12/12 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | 日常
優しくしたい自分・優しくなれない自分
最近、ふと思うのですけれど。

私は人に優しくできているのだろうか。

誰かを傷つけてはいないだろうかとか、ふとした時に不安になります。

自分の感情をコントロールするのが下手で。

持て余してしまうこともあるから、今までに、たぶん何度も他人を巻きこんできていて。

二度とそんなことしたくないと思うし、その度ごとに誓ったはずなのに。

どこにいってしまうんだろうな・・・と思ったりして。

いつになく、ナーバスになっております(苦笑)





でも。落ち込んで、どうしようもなくなっているわけじゃありませんので。

私は、大丈夫です。


なら書くなよっていうお話ですけれども(元も子もない)





大事にしたいと思う人ができたからですかね・・・?

今日の私は、ちょと不安定だけれど、元気です。

落ち着かないせいで、足元がふわふわしてますけれど。

明日はゼミがあるし。

そう浮かれてばかりもいられないのです。





そうそう。

最近、森博嗣先生の作品を読み始めました。

森先生と出逢ったのは、確か数年前に「すべてがFになる」を友人から借りた時。

とっても読みやすい話だったと記憶しています。

もともと理系の方だからか。

やはり理路整然としている印象があり。

それ以来、今まで読まなかったのを、ちょっと後悔しました。

今回借りてきたのは「女王の百年密室」と「迷宮百年の睡魔」の二冊。

他には須賀しのぶ先生の「女子校サバイバル」とか三冊借りたけど。

メインは森先生。

「女王~」の方は読み終わったけど。

やっぱり好きだな・・・。

私は理系に疎いから、用語とか出てきてしまうとつまづくけれど。

そんなのおいといて、やっぱり好き。

イメージが分かりやすいし。



そういや、Fのと一緒に借りたのが「うぶめの夏」だったな・・・。

京極先生の文章も、たぶん好きなんだろうけれど。

ちょっと怖かったので、アレ以来読んでません(笑)

今度機会があったら読もう・・・。

あ。その前に、響家の人一号に借りた「ゾルゲ」読んでないや。

2004/12/08 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | 日常
一周年
気がつけば。

「しんふぉにあ」、お誕生日を迎えて一歳になりました!



おめでとー!!



サイトを立ち上げたころから、何故か黄薔薇が豊富な紅薔薇スキーの居所(笑)

あの頃から既に由乃んが好きだったのね・・・。





この一年間で、色々な方とお知り合いになり。

また、たくさんの方々にお越し頂き。

途中で色々なことに挫折しかかってはうろちょろしておりましたけども。

続けてきて良かったな、と今は思っております。

また来年も、こうして同じ気持ちを抱いていられますように。

全ての人に「ありがとう」を。

2004/12/07 00:00 | Comments(2) | TrackBack() | サイトのこと
自己矛盾。
シリアスが嫌い。

かというと、けしてそんなわけではなく。

勿論、書こうと思ったら書きますし、読むこともあります。



ただ。なんでしょうね。

シリアスを読んだり書いたりする時の私は、それなりにしっかりしている時なんでしょう。

そうでないと、引きずられてしまうから。
マリみてに関して言えば、「白き花びら」とか「片手だけつないで」とか。

レイニーブルーの巻に収録された「ロザリオの滴」「黄薔薇注意報」「レイニーブルー」なんかは、シリアス色のとても強いお話だと思います。

けれど、それらが嫌いなわけではなく。

否定したいわけでもないのです。

短編なら「チョコレートコート」とかは辛いお話ですよね。

そういうのを読むと、やはり胸が痛いです。

切なくなるし、色々考えることもあって。

時にはそれを求めることもあるくらいなんですけど。

私の場合、その行為は非常にエネルギーを消費するので。

避けることも多いのです。

それに引換え、ほのラヴと称されるようなお話は。

エネルギーを食わないので、どんな時でも読んだり書いたりできます。

触れていると楽しいし、幸せです。







とまぁ、そんなことを考えたのは、某所での会話中でした。

悲恋が嫌いなわけじゃない。

ほのラヴだけが欲しいわけじゃない。

そういう矛盾の塊で、私はできています。

でもね。書く時は、好きなキャラたちを傷つけるのは辛いから。

どこにも救いのないお話は、きっと書かないと思います。

てか、書けませんね・・・きっと。



2004/12/07 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | 日常

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